定義
トロジェナは、ネオム(NEOM)経済特区内の山岳観光地であり、サラワート山脈の標高1,500〜2,600メートルに位置する。通年の屋外スポーツ、アドベンチャー活動、そして屋外スキー施設を含む高級ホスピタリティを提供するよう設計されている。
概要
2022年3月に発表されたトロジェナは、ネオム特区内陸部の山岳地帯、紅海沿岸から約50キロメートルの地点に位置する。この一帯は周囲の低地よりも通常10度ほど気温が低く、冬季には氷点下まで下がる——アラビア半島では稀な環境である。この特殊な微気候が、サウジアラビアにスキー・ウィンタースポーツの目的地を創出するという同プロジェクトの野心を支えている。
トロジェナは、ゲートウェイ、ディスカバー、バレー、エクスプロア、リラックス、ファンの6つの地区で構成される。開発には、人工の淡水湖、通年スキーが可能なスキービレッジ、高級ホテルとシャレー、自然保護区、ウェルネス・リトリート、インタラクティブなデジタル体験が含まれる。スキー施設は、限定的な自然降雪と人工造雪技術の両方を用いる。
2022年10月、アジア・オリンピック評議会は、トロジェナが2029年アジア冬季競技大会を開催することを確認した。同大会が中東で開催されるのは初めてである。この選定はサウジアラビアにとって外交・マーケティング両面での大きな成果であり、建設スケジュールと世界的な注目度を牽引する確固たる国際的期限をもたらした。
主要データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表 | 2022年3月 |
| 標高 | 1,500〜2,600メートル |
| 地区 | 6地区(ゲートウェイ、ディスカバー、バレー、エクスプロア、リラックス、ファン) |
| 主要施設 | 屋外スキー施設 |
| 2029年アジア冬季競技大会 | 開催地として確定 |
| 気候 | 沿岸部より最大10℃低い/冬季は氷点下 |
| 人工湖 | 淡水、開発の中心 |
| 親プロジェクト | ネオム(NEOM) |
ビジョン2030における役割
トロジェナは、サウジ観光にまったく新しいカテゴリー——山岳・ウィンタースポーツ——を創出することで、ビジョン2030の観光多様化目標を支える。同プロジェクトは、涼しい気候での休暇を求める国内観光客と、砂漠の王国にスキー目的地があるという目新しさに惹かれる海外からの訪問者の双方を狙う。2029年アジア冬季競技大会は、インフラ完成と国際的認知度の向上に向けた強力な起爆剤となる。
同プロジェクトはまた、繊細な山岳生態系のなかに持続可能な設計原則、野生生物保護区、再生可能エネルギーシステムを組み込むことで、ビジョン2030の環境目標も前進させる。トロジェナは、大規模な観光開発と環境保全が両立しうることを示すことを目指している。