定義
国家民営化・PPPセンター(NCP)は、民営化と官民連携(PPP)を担うサウジアラビアの中核政府機関である。民間参画に適した国有資産・サービスを特定し、取引を組成し、省庁間を調整し、民間主導の事業提供へと移行するビジョン2030を支える。
概要
2017年に設立されたNCPは、政府所有企業やサービスの民間への移管を制度化し加速させるために設けられた。同センターは民営化戦略を策定し、対象となる資産・サービスを特定し、事業化調査を実施し、取引の実行を管理し、民営化の全過程を通じて規制遵守を確保する。
NCPは、医療、教育、水、運輸、エネルギー、スポーツ、住宅、通信、郵便、地方自治体サービスを含む16のセクターを民営化の候補として特定した。この民営化パイプラインは、湾岸地域でも最も包括的な国有資産売却プログラムの一つである。
同センターはまた、完全民営化には至らないインフラ・公共サービスへの民間参画の枠組みを整備し、王国のPPPプログラムを運営する。PPPの形態には、建設・運営・移管(BOT)、管理契約、コンセッション契約などがある。NCPは、民営化やPPP取引を進める政府機関に対して中央集約的な助言機能を提供する。
主要事実
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2017年 |
| 任務 | 民営化戦略とPPPの調整 |
| 特定セクター | 民営化候補として16セクター |
| 重点セクター | 医療、教育、水、運輸、エネルギー |
| PPPの形態 | BOT、管理契約、コンセッション |
| 機能 | 戦略、事業化調査、取引管理 |
ビジョン2030における役割
NCPは、ビジョン2030のビジョン実現プログラムの一つである民営化プログラムの実行部門である。民営化は複数のビジョン2030目標に資する。資産売却による歳入の創出、公共サービスの効率改善、民間部門の雇用創出、政府の運営負担の軽減である。同センターの取り組みは、サウジアラビアを国家主導型経済から、民間部門が成長と雇用の主要な原動力となる経済へと移行させるうえで不可欠である。
民営化の成功はまた、資本市場を深化させ(民営化された事業体はタダウルに上場しうる)、外国投資を呼び込み(国際的な事業者がコンセッションに入札する)、これまで政府独占が管理してきたセクターに競争と革新を導入する。