ジュベイル:サウジアラビア2026年版・解説
ジュベイルは、アラビア湾岸に位置するサウジアラビアを代表する工業都市であり、ジュベイル・ヤンブー王立委員会によって世界最大級の石油化学・重工業コンプレックスへと開発された。
概要
ジュベイル工業都市は、サウジアラビア初の本格的な工業化政策の一環として1970年代に建設され、小さな漁村を計画的に造成された工業都市へと変貌させた。ジュベイル・ヤンブー王立委員会が同市の開発と運営を統括し、工業用地、ユーティリティ、住宅、地域サービスを含む包括的なインフラを提供している。
工業コンプレックスには、一次・二次を合わせて100件を超える工業施設が立地する。サビックとその合弁パートナーが操業する大型石油化学プラント、アラムコの合弁事業として運営される製油所、製鉄所、肥料プラント、そして海水淡水化施設(世界最大級の淡水化プラントの一つであるジュベイル水電力会社を含む)などである。第2フェーズであるジュベイル2は、工業・住宅の生産・居住能力を大幅に拡張した。
ジュベイルにはまた、ジュベイル商業港と王立委員会工業港があり、原材料の輸入と完成品の輸出の双方を担う。市の住宅地区には30万人を超える人々が暮らし、学校、病院、モスク、レクリエーション施設が王立委員会によって管理されている。
主要データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 州 | 東部州 |
| 開発主体 | ジュベイル・ヤンブー王立委員会 |
| 工業施設 | 一次・二次あわせて100件以上 |
| 主要企業 | サビック、アラムコ合弁、マーデン |
| 人口 | 30万人超 |
| 第2フェーズ | ジュベイル2(能力拡張) |
| 港湾 | 商業港、工業港 |
| 海水淡水化 | 世界最大級の施設 |
ビジョン2030における役割
ジュベイルの既存の産業基盤は、ビジョン2030の製造業拡大に向けたプラットフォームを提供する。NIDLPは製造業のGDP寄与拡大を目標に掲げており、ジュベイルの統合された産業インフラは、新たな川下製造業や付加価値生産の自然な受け皿となる。アラムコの操業拠点や計画中のジャフーラ・ガス田に近接していることも、ガスを原料とする石油化学の拡大の恩恵を受ける位置づけを強めている。
ジュベイルは、王国がSPARKやオクサゴンといったプロジェクトを通じて今まさに再現・進化させている、統合型工業都市開発の実証済みモデルを体現している。